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VOCALOID4でできることいろいろ!〜VOCALOID4の新機能をご紹介!
2014年12月に発売されて以来、みなさまに愛用いただいているVOCALOID4シリーズ。
これまでのVOCALOID3ではできなかったことを改めてご紹介いたします!
1.リアルタイムレコーディング機能
キーボードを演奏しながらノートの入力が可能に!
※VOCALOID4 Editor for Cubaseのみの新機能です(VOCALOID4 Editorは非対応)。
MIDIキーボードなどの外部MIDI楽器を使用して遅延なく歌唱させるリアルタイム入力ができるようになったほか、その演奏をレコーディングできるようになりました。
VOCALOID4 Instをプラグインとしてアサインしたトラックでリアルタイム入力を有効にし、レコーディングを開始すると、演奏したとおりのノートがVOCALOID4 Editorのピアノロール画面に入力されます。
メロディや音域のイメージを直感的に入力し確認できるので、楽曲の制作スピードは格段に上がります。
2クロスシンセシス
同じ曲の中で2つの歌声の切り替えを簡単&自然に!
VOCALOID3以降、複数の声質を搭載したVOCALOIDライブラリが多数発売されています。同じシンガーでも「Power」や「Normal」といった声質を曲に合わせて使い分けることで、楽曲のクオリティを高められるようになりましたが、同じ曲の中でライブラリを切り替えて使用することは困難でした。
クロスシンセシスは、異なる2つのライブラリを滑らかにブレンドできる機能です。
コントロールパラメータから「クロスシンセシス(XSY)」を選択し「プライマリライブラリ」「セカンダリライブラリ」を設定します。
「プライマリライブラリ」の声質を基調に、「セカンダリライブラリ」の声質をブレンドしていくことで、徐々に歌声を変化させることができます。
※使用には対応した歌声ライブラリが必要となります。
※クロスシンセシスは、クロスシンセシスに対応した同一のシンガー及び言語でのみ使用可能です。
3グロウル
デス声にもこぶしにも!唸るような歌声でより人間らしい表現を!
これまでVOCALOIDが苦手としていた唸るような声を可能にした機能です。ハードなロックでの“シャウト”のほか、ハードコアやスクリーモなどの“デス声”、演歌のキメに至るまで、幅広いジャンルで、より人間らしい表現を追加できます。
コントロールパラメータで「グロウル(GWL)」を選択し、鉛筆ツールやラインツールで描画して歌声に反映させます。ロングトーンの後半に向けてパラメータを上昇させると、変化がわかりやすく、効果的です。
声を激しくふるわせ、うなるような効果を得る事ができます。
ブルースやロック、スクリーモなど幅広いジャンルで、表現力を飛躍的にアップさせることができる機能です。
※使用には対応したVOCALOID4歌声ライブラリが必要となります。
(VOCALOID3のライブラリを使用した場合、グロウル機能は使用できません。)
4ピッチレンダリング
ピッチやポルタメントのかかり具合をわかりやすく視覚化!
VOCALOIDは、ノートを入力するだけで自然な歌い方を生成できる点が大きな特長です。
ノートの前後に自動でかかるポルタメントのほか、ピッチベンドやビブラートを追加することによって、滑らかなピッチ変化をもたらしています。しかし、どれくらいピッチが変化しているのか、今までは実際に聴いて判断する方法しかありませんでした。
ピッチレンダリングは、ピッチやポルタメントの掛かり具合が視認できるグラフを、ピアノロールのノート上に描画できる機能です。
ツールバーのピッチレンダリングアイコンをクリックすることで、自動的にグラフでカーブを確認しながらエディットする事ができます。
5ピッチスナップモード
ケロケロ声(ロボットボイス)を簡単に実現!
自然なピッチカーブを自動的に追加することで人間の歌い方を表現するのが、VOCALOIDの合成エンジンの特長です。 ピッチスナップモードは、それをオフにすることで、ロボットのようなボイス(ケロケロ声、とも呼びます)を簡単に生成する機能です。 トラックエディター上を右クリックし、「パートのピッチスナップモード」のチェックをオンにするだけで、エレクトロやテクノなどのジャンルで効果的な歌声に変化させることができます。