2023.02.15
2023年2月15日に、VOCALOIDの最新バージョンとなるVOCALOID 6.1をリリースいたしました。本記事では、VOCALOID 6.1の概要と、アップデートにおける注意点などを解説しています。
VOCALOID 6.1の概要
中国語の発音に対応しました
操作性・音質の改善と不具合修正を行いました
VOCALOID 3/4ボイスバンクの認証管理が便利になりました
VOCALOID 6.1の注意事項と入手方法
使用にあたっての注意事項
入手方法
改善点の詳細
中国語歌詞のアルファベット入力について
FAQ
VOCALOID 6.1のVOCALOID AIボイスバンクは、これまでの日本語・英語に加え、中国語の発音に対応しました。同じボイスバンクのままそれぞれの言語に対応できるため、新しいボイスバンクを購入することなく英語・中国語楽曲の制作を行うことができます。
中国語歌詞の入力はアルファベット入力または注音記号で行います。VOCALOID 6.1 Editor以降では、アルファベットで歌詞を入力した場合は日本語(jpn)、英語(eng)、中国語(zho)の候補から文字を選択します。
※注意
同一のボイスバンクで3言語対応しているのはVOCALOID AIボイスバンク(Version6.1以降)のみです。VOCALOID3/4/5ボイスバンクについては従来通り、言語ごとに異なるボイスバンクが必要です。
2023年2月15日以前に発売された以下のボイスバンクは、3言語対応のバージョン6.1がリリースされていますので、バージョンアップしてお使いください。
お客様のフィードバックを元に操作性を改善。VOCALOID Editorがさらに使いやすくなりました。また、音質改善及び動作の改善、不具合修正も行っています。
主な改善点は以下です。詳細は本記事下部をご確認ください。
VOCALOID 6.1の認証管理ソフト「VOCALOID Authorizer」において、VOCALOID 3/4ボイスバンクの認証管理ができるようになりました。旧来はそれぞれ別のソフトウェアで認証管理を行っていましたが、今後はVOCALOID6.1に付属のVOCALOID Authorizerのみですべてのボイスバンクの認証ができます。
※32bit版のVOCALOID Editor for CubaseおよびVOCALOID4 Editor for Cubase、VocaListener(ぼかりす)は非対応となります
※mac版は、初回起動時にVOCALOID Authorizer Heplerをインストールするか問われますので、「はい」を選択してください。
※Windows版は、VOCALOID3および4のボイスバンクの認証、認証解除時に、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という確認のメッセージが表示されます。このメッセージが表示された場合は「はい」を選択してください。
VOCALOID 6.1の使用にあたっては、VOCALOID EditorとVOCALOID AIボイスバンクのバージョンを6.1に揃えていただく必要があります。どちらかをバージョン6.1にアップデートしても使用できません。
インストールしているボイスバンクのバージョンは、「メニュー>ヘルプー>ボイスバンクのバージョン」からご確認いただけます。
ボイスバンクの起動前に、VOCALOID AIボイスバンクのバージョンが6.1以上になっていることをご確認ください。
なお、上記メニューはバージョン6.1以降の機能であるため、メニューが表示されない場合はバージョン6.1未満のVOCALOID Editorです。まずはVOCALOID Editorをバージョン6.1にアップデートしてください。
VOCALOID 6.1は無償アップデートです。
VOCALOID Webページ上部メニュー「製品サポート」を選択し、「VOCALOID製品のアップデータ配布」よりダウンロードしてください。
ダウンロードされるファイルはZip形式で圧縮されており、VOCALOID Editorとボイスバンクの双方が含まれています。なお、現在お使いのバージョン6.0において認証が完了している場合、バージョンアップ後の再認証は必要ありません。
Zip圧縮形式のファイルを解凍し、指示に従ってインストールを行ってください。インストール方法は以下の記事を参考にしてください。
プロジェクト作成時、従来は自動的にVOCALOID AIトラックが作成されていましたが、トラックを新規作成する際にポップアップウインドウが表示されるようになりました。
VOCALOID AIトラックだけでなく、VOCALOIDトラック(VOCALOID 3/4/5ボイスバンク)を使用した制作がスムーズに行えるようになりました。
同一トラックでパートが分割されている場合、選択されていないパート(非アクティブ)は薄い色で表示されています。従来はノート(音)の表示のみでしたが、歌詞及び発音記号も表示されるようになりました。非アクティブパートの内容の把握が容易になりました。
MUSICAL EDITORの左端の鍵盤について、Ctrl+クリック(macは⌘+クリック)で同一の高さのノート(音)をすべて選択できるようになりました。
※非アクティブパートは除きます。
MUSICAL EDITOR内、タイミングツールを選択した際に、変更前のタイミングが短い線で表示されるようになりました。もともとのタイミングからの変更内容が把握しやすくなるだけでなく、元のタイミングに戻すことも容易になりました。
また、従来通り「Ctrl+クリック」でもとの位置に戻すことも可能です。
トラックの高さ変更において、ダブルクリックで標準の高さに戻るようになりました。
オーディオファイルがファイルメニュー経由でインポートできるようになりました。従来のドラッグ&ドロップ方式も継続してお使いいただけますので、お好みの方法でインポートしてください。
MIDIファイルがドラッグ&ドロップでインポートできるようになりました。従来のファイルメニュー経由も継続してお使いいただけますので、お好みの方法でインポートしてください。
従来はパラメータ名が省略表記のみでしたが、パラメータ名称をすべて表示するように変更しました。パラメータの内容把握が容易になりました。
中国語の歌詞入力はピンイン(アルファベット)または注音記号で行います。
従来通り、ひらがな、カタカナで入力した場合は自動的に日本語として認識され、日本語に変換されます。
注音記号を入力した場合は自動的に中国語として認識され、中国語に変換されます。
アルファベットの場合は3種類の言語で認識されるため、入力候補が表示されます。それぞれ「jpn」は日本語、「eng」は英語、「zho」は中国語を表しています。表示された候補から任意の言語を選択してください。
アルファベット入力における候補の表示順序は、上部メニューの「設定」から、「環境設定>詳細タブ」を表示し、「優先する言語」の項目で変更することができます。日本語をよく使う場合は日本語を最上位にすることで、日本語候補の表示が上位になります。
Q.
バージョン6.1にアップデートしたら、VOCALOID:AIトラックの音が出なくなりました。
A.
ボイスバンクのみをバージョン6.1にアップデートしていることが考えられます。VOCALOID6 Editorもバージョン6.1にアップデートしてください。以下のサイトよりアップデータを入手して、VOCALOID Editorとボイスバンクをそれぞれバージョン6.1以降にアップデートしてください。
Q.
バージョン6.1にアップデートしたらVOCALOID:AIトラックのボイスバンクがリストで表示されなくなりました。
A.
VOCALOID6 Editorのみがバージョン6.1にアップデートしていることが考えられます。ボイスバンクもバージョン6.1にアップデートしてください。以下のサイトよりアップデータを入手して、VOCALOID Editorとボイスバンクをそれぞれバージョン6.1以降にアップデートしてください。
Q.
バージョン6.1のボイスバンクのインストールの途中でエラーが出て止まってしまい、インストールができません。
A.
ボイスバンクのアップデートを行う前にVOCALOID6 Editorをバージョン6.1以降にアップデートする必要があります。以下のサイトよりアップデータを入手して、VOCALOID Editorとボイスバンクをそれぞれバージョン6.1以降にアップデートしてください。
Q.
AI Megpoidのアップデータはどこからダウンロードできますか?
A.
株式会社インターネット様のWebサイトからダウンロードできます。ダウンロード方法につきましては、株式会社インターネット様へお問い合わせください。